IKUOのひとりごと 〜フランス便り〜 |
フランスで有給休暇が法律で定められたのは1936年のこと、既に70年以上になる。 現在の労働基準法では年間5週間の有給休日を労働者に与えることを義務付けられている。 まとめて5週間とらなくとも、数度に分けて小口にとっても良いがとにかく年間5週間は 仕事から離れて好きなことが出来る、労働者にとっては有り難いシステムだ。 学生たちは、新学年が秋からスタートするので夏休みの宿題もなく正に3ヶ月の休日、となる。 小さな子供たちを持つ親達には、地獄の2ヶ月となる(子供のバカンスは2ヶ月)。 特に両親が働いている場合(最近は殆どそうだが)いかに幼い子供達のバカンスを過ごすか 悩みの種だ。 地方に両親が健在であれば、預けることも可能だが、必ずしも誰でも出来ること ではない。 別荘を持っている裕福な人達なら、友人同士で子供たちを預かりあって 数箇所の家で何とか切り抜ける手もある。が、恵まれている部類になる。 市が主催する安く参加できる林間学校のようなのもあるが、二度と行きたがらない子供達が 多いと聞く。 普段働いている社会人たちの中には、バカンス中に旅にでる人も多いが 普段する時間のない家の改装、ペンキ塗り替え、又は読書、街中の散歩、等 必ずしもバカンス・イコール・旅行と言うわけではない。 バカンスを一番楽しんでいるのは、矢張り学生たちだ。 幼少の頃は、親の都合で我が家にバカンスの一部を過ごしに来ていた友人たちの子供達も 丁度今、2人の大学生が来ているので彼らのバカンスの過ごし方をあれこれ質問したので 共に美術大学の学生カップル。秋から建築科、2年生になる。 彼女の方はその間1週間、建築事務所でスタージュ(無給研修生)として参加。 車でスタート。1日がかりでパリから900Km離れたプロヴァンス地方の彼女の両親の別荘へ。彼女の家族と一緒に2週間過ごす。 第2の目的地は800Km離れたArcachonと言う町。大西洋側の海岸へ。 居残る友人たちと離れて、又700Km程の旅をしてメイエ村に。 全てバカンスに必要な予算600ユーロ。 |
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楽しむことを知っている若者達 |