IKUOのひとりごと 〜フランス便り〜

<2007.9.17 File No.2>

パリの初秋


バカンス開けて久しぶりに戻ったパリで、最初に目に付いたことは自転車の多くなったこと!!
田舎では森の中や田舎道をスポーツとして自転車に乗っている人はよく目にするが
交通手段として乗っている人は居ない。車でないと何処にも行くことができない。

パリ市と提携してレンタル・バイクなるものが出来てすっかり定着した。
利用者が大変多く大成功している。
Visaカードで何かの場合に備えて最高150ユーロまで引き出される、と言うことさえ
合意すれば年間契約することなくとも自由に利用できる。
初めの30分間は無料で、続く30分間は1ユーロ。
その次の30分間は2ユーロ、それ以降の30分は4ユーロ、という具合に計算されるが
30分以内で自転車を一旦返して、繰り返せば無料で乗れる、と言うことになる。

至る所にレンタル・バイクを設置しているので、好きな所に返せるのも便利だ。 

photo03

車は携帯電話と同じで、一度使い始めると手放すことが出来ないので
車を止めて自転車にした、と言う人は少ないようだが、メトロやバスに乗る代わりにバイクで、
と言うのが増えている。 レンタル・バイクに便乗して個人所有の自転車も増えて
街中に止めてある数が以前よりずっと増えた気がする。
好天気の続く9月は、自転車でパリの街を回るのは気持ち良いに違いない。

ただ、バカンス明けと同時に、ひっそりしていた街が再び活気帯びて、車が多くなって
自転車で危なくないかと気にかかる。
セーヌ岸にある車専用道路を夏の間閉鎖して、パリ・ビーチなるものを作るが天気の悪かった
今年は誰も日光浴に来る人もなく、利用者が少なかった。
その道路が再び車で埋まって、夏は終わった、と思わざるを得ない。



photo04



9月から学校の新学年が始まった。
そして秋に向かうこの時期、シラミやダニの繁殖期なのか、毎年悩まされる。
学校でシラミを移される。
一人でもシラミ持ちの子がいると、生徒全員に広がるそうだ。
パリで、シラミが!! 信じられますか ?
テレビでも子供達に毎日頭を洗うよう、と放映されていた。
髪を切るしかないようで、これからショート・ヘアーの子供達が増えそうだ。

ダニはパリでも古いアパートでは出てくるようで、ベッドだけでなく絨毯、梁などの 古い木にも
十分ダニ用の殺虫剤を撒かねばならない。
スーパーでもスプレーを買えるがすぐ売切れてしまう。
やっと3件目の店で入手できた。
我が家からダニが居なくなるころは、もう秋になっているのだ。

ロマンチックなパリの秋も、ダニが居なくなってから初めてやって来る。
ダニに噛まれて(刺されて?)痒い思いをしないと、夏を通り越すことが出来ないのです。

              Paris le 16 Sept.2007  IKUO 


back  next


HOME